第26章-四帝将-

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「ちいっ…小娘が!舐めるなよ!!【噴火拳】」 ガインズの骨拳から一層、蒸気が噴き出す。熱された蒸気は辺りを白い煙で覆い隠していく と、突如ガインズの骨拳が爆発を起こした。範囲は狭いが、ガインズを中心にして辺り一面をドロドロに溶かすほどの高温爆発だ ガインズから数メートル離れた位置にラメシアは転がり込む。どうやら直撃こそしていないものの赤い鎧が高温によって溶けて、所々肌が露出してしまっている。肌は火傷を負っており、爛れて血が滲み、痛々しいモノとなっている 「熱いか小娘…貴様ように作った技じゃ…。苦肉の策じゃが、貴様の速度についていくのは不可能、これが最善の手じゃ」 ガインズは肩で息をしながらラメシアを睨む。1年前殺されはしなかったが、ラメシアの速度に一切ついていけずに敗退。ただの一撃すら当時最強の師団長と謳われていたラメシアに与えることはできなかったのだ。いや…ガインズを含めて、他の四帝将達はラメシアから逃げていたのかもしれない。それ程ラメシアには才能があったということだ 「ふふふ…くくく…あはは…いいわいいわ。やっぱりあなたは最高よ。あたしをここまで楽しませてくれるなんて。でも…これがあたし対策っていうなら興ざめね。あなたに奥の手があるようにあたしにもとっておきがあるわ」
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