第十五章 悠斗と佳奈美

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1号館からのメッセンジャーとして3号館を目指していた悠斗。 その途中、道の先から大きな泣き声が聞こえた。 もしかして何か恐ろしい事が起きているのでは、と警戒しながら近寄ると、衣服が乱れた状態で泣きじゃくる佳奈美と、ぼうっと立ちすくむ遼平がいた。 『お前ら、どうしたんだ?』 『姫路……』 『ひめじぐぅぅぅぅううううん!!!!!!』 とりあえず泣いている佳奈美に近寄り、慰める。 さりげなく佳奈美の状態を軽く調べるが、顔はちょっと酷いことになっているものの、衣服は乱れているだけで、脱がされたりはしていない様だ。 その点に少しホッとする。 そして、遼平に何があったのかを確認すると、色々と驚くべき事が告げられた。
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