第十五章 悠斗と佳奈美

5/13
前へ
/13ページ
次へ
「………………」 まぁ、遼平の行動の意味の予想は大体つく。 泣いていた佳奈美。 隣に何をするでもなく突っ立っていた遼平。 そして、悠斗が来るとすぐにしがみ付いてきた佳奈美。 「………………」 酷い目にあって傷ついた佳奈美を責める気にはならないが。 「……それはちょっと…………きついよな」 遼平の事を思い、少しだけ同情する悠斗だった。 キュッ、という高い音がして、シャワーの音が止まる。 『…………姫路君』 「……了解」 ドアの向こうから声が聞こえる。 一旦風呂場のドアの前から離れた。
/13ページ

最初のコメントを投稿しよう!

6人が本棚に入れています
本棚に追加