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「実は、前もって僕がユキちゃんの運勢を調べててね……。それで、高確率であの子が最下位になるように仕組んだんだよ。フウにも、僕の“ちょっとした小細工”の手伝いとかしてもらってさ」
そっと、いたずらっぽく悪巧みの事実を耳打ちしてくるリクの目を、俺は心の底から胡散臭そうな眼差しで見つめながら、半笑いと共に短い返事。
「あ、うん。そうなんだ……」
……もう、何も言うまい。
俺は彼から視線を外して、虚空へと遠い目を向けた。
(占いかぁ……。そういえば、俺も二日前にシーマと占ってもらったっけ)
確か、シーマは結構良い事を言われていたような気がするけど……。
(俺の方は、なんだかよく分からなかったな)
あの時俺が占い師さんに告げられたのは、シーマと同じように自分の運勢ではなく、意味不明な未来予知のような内容だった。
……あれは、結局なんだったのだろう?
『学院祭』期間中に、必ず俺の身に降りかかるという三つの出来事。
もう、詳しい内容はほとんど覚えていないけれど……。
いずれも、俺にとってあまり好ましくない場面だった気がする。
……ひょっとしたら、最初の一つくらいは既に消化しているかもしれないが…………。
(ううむ……)
知らず、眉間にしわを寄せながら、自分が遭遇した直近の不運について考え始めた時……。
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