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表情を綻(ほころ)ばせて、そっと礼の言葉を告げるエル。
「ううん」
俺は小さく首を振りつつも、彼女と同じように笑顔を浮かべて……。
……そうして、しばらく二人して笑い合っていたら…………。
流石に、寸劇の仕掛け人である俺の方がこそばゆくなってきたので、
「……あ、それじゃあ、そろそろ下着…………」
自分とエルを取り巻く何とも言えない空気から逃れるため、適当な素振りで時計の方を一瞥してから、乾燥中のパンツの様子を確認しに行くという名目で立ち上がろうとして……。
……よろっ。
「あっ……」
瞬間、両方の足の裏に突然訪れた強烈な痺(しび)れのせいで、俺は見事に体勢を崩してしまった。
支えを失った体はそのまま、前のめりに倒れ込み……。
(うっ……!?)
びたんっ!
……結果、俺は、不格好に両手足を床に付いた状態から身動きが取れなくなってしまう。
(痛っ……)
四つんばいの体勢のまま、こうなったのはきっと十分以上も正座を継続したせいだなと、妙に冷静な心持ちで足が痺れた原因について分析しつつ、
「……あ、あはは」
一応、少しでも気まずさを払拭しておくためにエルに苦笑を送っておく。
しかし、
「っ……」
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