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小学生の影で見えなかったが、 向こう側へと横断しているようだった。 ベビーカーを押す母親は急ぎ足で渡りきり、 自分の子供の存在を確認するように、我が子の名前を呼びながら、 ベビーカーの中を覗き込んだ、次の瞬間。 目を見開き、悲鳴を上げた。 (しまった・・!) 普通なら見えない距離と角度だが、 沙樹には鮮血で染まった、乳飲み子の姿が見て取れた。
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