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俺は彼女達にこう言った
『あいつはカラタチの花なんや』
カラタチとはミカン科の落葉低木で花が咲いた後にミカンに似た素晴らしい香りのする実を宿す。
あまりにいい香りだから匂いをかごうと顔を近付けると、するどいイバラが邪魔をする。
でもそのイバラをかきわけるとそこには確かに素晴らしい香りを放つカラタチの実が存在する。
その男の表面的に見えている嫌な部分…口が悪かったり、愛想が無かったり、はイバラであり、中には素晴らしくいいものを持っている、
『だからあいつの表面的に見えているモノばかりにとらわれないで、もっと奥にあるものを見てやってほしい』
そう伝えた。
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