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西暦2250年。
元アメリカニューヨーク。
現第51区。
周りを見渡せば、人間が廃棄した機械、ゴミ、産業廃棄物が無残に捨てられた荒廃した土地。
元々はビル群だったであろう街はガラスは割れ、コンクリートから覗く鉄筋の瓦礫へと姿を変えた。
今やニューヨークは人が快適に住める環境ではなくなった。
その元ビル群の中に20数名の男女が集まり、ある集会をしていた。
その中心に立つまだ幼さが残る黒髪の青年は声を荒げる。
「今やこの地球は、世界政府ソラリアによって支配されているも同然だ!俺達は、奴らのもつ食料、石油などの資源を取り戻す!」
周りの人間に訴えるように発言をするこの青年こそ、この集団の若きリーダー。
ジャンク・アシュロトである。
周りを見渡すとけして裕福とは言えない汚れた服をきた人々が、首を縦に振り頷いている。
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