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「瑠尹~?瑠尹?寝てるの?」
ギシギシギシ──
「アラ…。っふふ、本当、仲良いのねぇ?真琴君と瑠尹ったら。こーんなに、年甲斐にもなく寝ちゃって」
時計の針は、午後七時を指し、
俺の母さんはそのままソッと寝かしておいた。
「母さん!何で起こしてくれなかったのさ!」
けど、起こしてくれなかったことに、俺は激怒です。
それを、なだめるナギ。
「あら、だって気持ちよさそうに寝てたんだもの。起こすのはやぼってものでしょ?」
「けどっ。もう十二時だよ!?ナギだって家帰らなきゃいけないのにっ」
「瑠尹、俺は別に」
「ほら。真琴君もこう言ってることだしね。あら、そうだ。真琴君、今日は家に泊まってたら?」
「もぅ、母さん!勝手に決めないでってば!」
「え、いいんですか?じゃあ、喜んで」
ナギもナギで、キラキラな笑顔浮かべて決めないでよ。
誰も俺の意見なんて聞きやしない。
本当、勝手なんだから。
「もういい。俺、風呂入ってくる」
「おぉー」
なにさ。
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