望まぬ再会 ♯3

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「私がそんな事を許すと思うか?少年を待ち続けた一ヶ月、慕情が恨みに変わるには十分な時間だった。一体今までどこにいたんだ!答えろ!私を放って、どこで何をしていた!!」 グッと突き付けたトンファーの先端が、俺のアゴを上に上げる。 「どこで何をって……俺は今日やっと復活出来たんですよ!気付いたら一ヶ月経ってて……この街が結構変わってて!恵梨香さん達と合流しようとしたらこの怪物に案内されて、ここまで来たんですよ!」 「嘘を吐くな!目覚めるまでにひと月掛かったなんて話は聞いた事がない!どうせ別の女と遊んでいたのだろう!その女に飽きたから私を探しに来たのか!?」 これはまずい! アゴに触れていたトンファーが微かに離れて、次の瞬間、風を切る音と共に振り上げられた。 それが来ると予期していた俺は、上体を反らして辛うじて回避した。 だけど、それだけで終わりではない。 恵梨香さんの攻撃は、単発では終わらない。 流れるような動きで、重い連撃を繰り出すのだ。 振り上げた右手が振り下ろされるか、それとも左手に持ったトンファーでの攻撃が来るのか。 日本刀を構えた俺は、どうすれば良いか悩んでいた。
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