正室の秘密を知る姫

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「予は信頼されていなかったのか・・・。 美濃の後ろ盾がなくなろうとも、お濃をないがしろにするつもりなど毛頭もなかった。 お濃は、予の正室。 それが・・・ お濃の心には、道三と美濃しかなかったのか。 予は、その道三とお濃が夢見た’天下’を見てみたいと、初めて思った。 それから予は’天下布武’の印を用いるようになった・・・ 予は、道三親子によってここまで導かれたのだ・・・ だが予は知識も政のこともよくは知らぬくせに、口出しをしてくる女は好かぬ。 予を指摘することができるのは、お濃だけだ・・・。」
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