153人が本棚に入れています
本棚に追加
「予は信頼されていなかったのか・・・。
美濃の後ろ盾がなくなろうとも、お濃をないがしろにするつもりなど毛頭もなかった。
お濃は、予の正室。
それが・・・
お濃の心には、道三と美濃しかなかったのか。
予は、その道三とお濃が夢見た’天下’を見てみたいと、初めて思った。
それから予は’天下布武’の印を用いるようになった・・・
予は、道三親子によってここまで導かれたのだ・・・
だが予は知識も政のこともよくは知らぬくせに、口出しをしてくる女は好かぬ。
予を指摘することができるのは、お濃だけだ・・・。」
最初のコメントを投稿しよう!