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信長公に吸い寄せられるように、美加は体を信長公に近寄せた。
信長公の右横に近付くと、美加は自分の頭を信長公の肩に載せた。
信長公はそれを振り払うわけでもなく、葡萄酒を淡々と飲んでいる。
”信長公は生娘を好かぬと秀吉が言っていた。
生娘という意味がわからず、あとからさくらに聞くと、まだ男に抱かれたことのない娘ー処女という意味だった。
わたしは経験がない。
だから、信長公は私を抱かないのかーとも悩んだけれど・・・
帰蝶姫様との初夜を思い出すのだろうか。
後味が悪く、今も後悔している夜のことを・・・”
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