第2章 新城多神子

5/6

10人が本棚に入れています
本棚に追加
/31ページ
2・ 弟子  多神子には、弟子が数人いる。 住み込みでいるのは、「辰巳 孝太郎(たつみ こうたろう)」、 「瀧上 霊音(たきがみ れおん)」の2名。 それに、辰巳の幼馴染(おさななじみ)で親友の 「宮藤 和彦(くどう かずひこ)」が、辰巳にくっついて来る。 宮藤は、絵師である。 特に、修行をして鑑定師になりたいわけではないが、 辰巳の修行について来るうち、絵に不思議な力がこもる ようになる。 念写の苦手な辰巳は、宮藤に絵を描いてもらって、それを写メで相談者に 送ったりしている。 何かと便利だ。 今回の「滝 行」にも、宮藤がついてきた。 辰 「もう、ついて来るんじゃねーよ  オメーはよっっ!   スケッチでもしてろっ!  絵師なんだから‥」 宮 「なんだと~。 お前なんか念写もろくにできないくせに   オレなしで鑑定なんかできんのか?」 辰 「そのための修行だろ!」 瀧 「まあまあ、二人とも、もうすぐ着きますよ」
/31ページ

最初のコメントを投稿しよう!

10人が本棚に入れています
本棚に追加