第3章 鑑定部屋

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何だかんだで、 スマホを買うことを許された あかり は 学校帰りに 多神子の家に寄り、 パソコンの鑑定依頼のメールをチェックしたり 返信の代筆等するのである。 その他に占術道具の手入れ、掃除等、 まるで鑑定師の弟子のような ことをするはめになったのだが、 もとより占い好きであり、多神子の 家に遊びに行くのが大好きだったので、 少しも苦にならない。 もう興味津々である。 今は夏休みで、今夜は満月だ。 それもただの満月ではない 「エクストラ スーパームーン」である。 多神子の鑑定部屋にある占術道具たちに、 月の光を浴びさせて 月の波動を込めるため、 今夜は多神子の家に泊まるのだ。 みさとも一緒についてきた。 「姫ちゃんはね、お月様と  とーっても仲良しさんなの。 お月様の光を浴びると、お月様のちから、 いーっぱいもらえるんだって」 と、楽しそうに踊ったり歌ったりしながら遊んでいる。 せっかくの「エクストラ スーパームーン」だもの 今夜は、お月見をしようとあかりは思う。 そうだ、コンビニでハンバーガーを買って、 目玉焼きを乗っけて月見バーガーにしよう。 金太と花に、フライドポテトを買わなくちゃ! なんだか楽しくなってきた。
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