第4章 陰陽師

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悠之丞は、 波動玉を多神子に渡しながら 「 これを子孫へ‥ 」と言った。 多神子は波動玉を受け取ると、 あかりの頭頂部(第7チャクラ) にそっとのせて、 それに左手をかざし言霊をとなえ始めた。 「**〇 △# ◇**‥‥ 」 その間、悠之丞は2回目の動作に入った。 またしても「ひょおおおぉぉォォォ‥‥ 」と 小さな竜巻のような風が巻き起こり、 悠之丞の手の中に、 オレンジ色の波動玉が現れた。 「 これが陽 すなわち 《 太陽の波動 》である 」 多神子は青白い波動玉が、 あかりの魂に浸透していったのを確認して、 オレンジ色の波動玉を頭頂部にのせた。 ふたつの波動玉が、 あかりの魂に浸透したのを見届けて、 悠之丞も安心して笑みがこぼれた。 「 思ったより、 すんなり事がはこびましたね。 もっと時間がかかると思っておりました。 それも子孫の 秘めたる力のおかげでありましょう 」
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