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悠之丞は、
波動玉を多神子に渡しながら
「 これを子孫へ‥ 」と言った。
多神子は波動玉を受け取ると、
あかりの頭頂部(第7チャクラ)
にそっとのせて、
それに左手をかざし言霊をとなえ始めた。
「**〇 △# ◇**‥‥ 」
その間、悠之丞は2回目の動作に入った。
またしても「ひょおおおぉぉォォォ‥‥ 」と
小さな竜巻のような風が巻き起こり、
悠之丞の手の中に、
オレンジ色の波動玉が現れた。
「 これが陽 すなわち
《 太陽の波動 》である 」
多神子は青白い波動玉が、
あかりの魂に浸透していったのを確認して、
オレンジ色の波動玉を頭頂部にのせた。
ふたつの波動玉が、
あかりの魂に浸透したのを見届けて、
悠之丞も安心して笑みがこぼれた。
「 思ったより、
すんなり事がはこびましたね。
もっと時間がかかると思っておりました。
それも子孫の
秘めたる力のおかげでありましょう 」
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