第1章

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野球拳 「ミズキー、なんぞおもろいことないかえ?」 「おもろい話でもええけどなー」 「いきなりなによ?」 「「ネタがなくなった、つまらん」」  ただ今男衆の飲み会です。明日も暇な時に何の気なしに飲むべーと言い出すと大概集まってくる、所謂青年部のような集まりです。酒と摘まみ片手にね。 「ネタって言われてもなー、ゲームでもする?」 「小難しいルールなんぞ今は覚えらんないでー」  酔ってまーすウェーイ!ってな感じでコップを高らかに上げた。火がつく度数の酒をカパカパ空けてりゃ酔うわ。 「じゃんけん覚えたでしょ?あれでできるよ」  本当はどこかの伝統芸能?だったか躍りだったからしいけど、酔っぱらいに教えるのはテレビで知った罰ゲームのやつ。
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