第1章

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毛皮は大変②  大きくなった真珠の丸洗いは大変です。家のお風呂だと洗いにくいので久々の琥珀の巣に行きます。  琥珀に掴まれ大人しく運ばれる真珠の横を魔法でふよふよ飛んで到着。懐かしの鍾乳洞風呂!まあちょこちょこ使ってるので真珠も自分から飛び込みます。  まだ温めてないよ、そこ。  あれー?冷たいってな感じのおバカな子。でかくなっても可愛いな! 『よし、温くなった。入っていいぞミズキ』黒 『広いのもいいねー。俺の巣には無いし、いいよなーこれ』赤 「はぁー、気持ちいい。やっぱりここもいいよねー」  丸洗いの前にちょっとまったり。このお風呂に入ると色々と思い出します。こちらに来たばかりの頃、魔力を貰った時のことなどつらつらと。  そして行き着く記憶は渋いお声さんによる散髪。  死ぬかと思った、あの散髪。頼んだの自分だけどさ、まさか鎌鼬くるとは思わないじゃないか。 「さ、洗うよー。大人しくしてねー」  この風呂も汚れと判断されたものは溶けて消えます。石鹸要らず。 
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