第1章

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ミーティング③ 「長老、どうしたらいい?」 「んんー、まあなるようになるでな。うちに来てもええんだけどなぁ」 「近所だけぇ効果があまりないでないか。それに居場所がわからんようにってことにするんだろうからねぇ」  長老夫妻に相談中。俺の家は乗っ取られてます。 「まあ居なくなって初めて分かることもあるだろうけね」 「居なくならんとわからんアホンダラだけぇ、逃げられるんよ」  うわぁ、奥様容赦ねぇ。 「まあミズキの所で数日世話になるんが一番穏便かもしれんな」 「でもうちに居ることは知らせないってことですか?」 「マディの実家は3つ向こうの集落になるでな、2日歩けば着くけども危険は伴う。丸く収まるんであれば安全にこしたことはないけぇな」  距離を置いてみて、気持ちが落ち着けばってことですか。なんか奥様の愚痴が大事になってきたなー。 
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