第1章

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ミーティング④ すわ離婚かと思われたグイン・マディ夫婦。今、旦那が集落の中心で愛を叫んでおります。 「この10年、俺を支えてくれてありがとう。子供達も健康に育ってくれてるのもお前のおかげだ。  家の事をお前に任せきりで悪いとは思っていたが、おかげでやっと鍛治場を任せてもらえるようになった。  少しはお前に楽をさせてやれるようにがんばるよ。これからもよろしく頼む。これは今持てる限りの技で作った護り刀だ。龍の石も譲って貰った。お前を護ってくれるだろう。受け取ってくれ 」  マディさん真っ赤、おめめうるうる。  いやー、知ってたんだよね、男衆は。  10年の記念にもう一度告白したい、普段ならこんなことは恥ずかしくて言えないけど、感謝の気持ちは伝えたい。どうしよう?と男衆の飲み会で相談された。  長老がまず男をあげろと、強化修行月間命令。護り刀作成。卵の殻を譲る代わりに釜土作りに参加してもらった。  刀が出来た日が例の記念日だったんだ。興奮して忘れたらしい。皆も飲んだから申し訳なく思ってたんだよね。  広場にはご馳走が用意してあります。マディさんはまだ知らない。  グインさんにしがみついて号泣。  来年の今頃家族が増えてたりしてー。  
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