3701人が本棚に入れています
本棚に追加
/105ページ
ミーティング④
すわ離婚かと思われたグイン・マディ夫婦。今、旦那が集落の中心で愛を叫んでおります。
「この10年、俺を支えてくれてありがとう。子供達も健康に育ってくれてるのもお前のおかげだ。
家の事をお前に任せきりで悪いとは思っていたが、おかげでやっと鍛治場を任せてもらえるようになった。
少しはお前に楽をさせてやれるようにがんばるよ。これからもよろしく頼む。これは今持てる限りの技で作った護り刀だ。龍の石も譲って貰った。お前を護ってくれるだろう。受け取ってくれ 」
マディさん真っ赤、おめめうるうる。
いやー、知ってたんだよね、男衆は。
10年の記念にもう一度告白したい、普段ならこんなことは恥ずかしくて言えないけど、感謝の気持ちは伝えたい。どうしよう?と男衆の飲み会で相談された。
長老がまず男をあげろと、強化修行月間命令。護り刀作成。卵の殻を譲る代わりに釜土作りに参加してもらった。
刀が出来た日が例の記念日だったんだ。興奮して忘れたらしい。皆も飲んだから申し訳なく思ってたんだよね。
広場にはご馳走が用意してあります。マディさんはまだ知らない。
グインさんにしがみついて号泣。
来年の今頃家族が増えてたりしてー。
最初のコメントを投稿しよう!