第1章

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なんだろねー? 「こっちの水やり終わったよー」 「こっちまだ草が生えてるの、手伝ってー」 「わあ、バッタだー!でっけー!」  わいわい、キャアキャアと子供らが畑を跳ね回る。 「みんなー!一段落したら休憩しようねー。おやつあるよー」 「「「はーい」」」  畑からわらわらと家に向かって集まってる中、男の子が1人じっとなにかを見つめている。 (コットンはまだ花も咲いてないはず。なんでみっちゃんの畑にはコットンがついてるんだ?)  しゃがみこんでじーーーーっと見つめる。数本の作物の茎と葉の付け根にコットンが1つずつ実ってる。 (実の成る場所もなんか違う。なんだこれ?)  鼻を寄せてクンクンしてみる。 (なんの臭いもないなー)  今日初めてミズキの畑にこれた男の子 ジャック君7歳。  頭の中はクエスチョンマークだらけだ。
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