第1章

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不思議な気配 (あ、まただ。あの気配がする)  湖の畔で日向ぼっこを楽しんでると、 今まで出会ったことのない気配を感じるようになった。  それは突然現れて突然消える。危険なものなら大地の精霊がなんとかするか、知らせに来るはずなので放ってきた。 (魔力がない?そんなはずはない。死んでるのか?)  いつも以上に近くに来た気配からは、魔力が感じられなかった。  でも移動はしてるようだ。 (たいしたことはないだろうけど、一応見ておくか。怪しかったら踏み潰せばいい)  特に変化のない日々。代わり映えのないつまらない日々。    長い年月を生きてきた黒龍が初めての、そして最後の恋に落ちるのはもうすぐ。
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