第1章

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貴方の側が私の居場所③ 「琥珀の番になってもうじき一年、冬眠に入る前に伝えたかったんだ。今まできちっと言ったことなかったから。  琥珀、大好きです。  叶えて欲しい一生に一度のお願いがあるんだ。どのくらい長く生きれるかわからないけど、ずっと側にいてください」  初めての、そして最後になるだろう俺からのプロポーズ。番になってから、いつか俺からも伝えたいと思っていたんです。 『ミズキ。ミズキ。ありがとう、ミズキ。叶える、絶対叶える。  私の願いもミズキの願いも同じだ。  ずっと側にいたい。  ずっと側にいよう。  ずっと側にいるよ』 『私の隣はミズキしか認めない。ミズキの隣は私の場所だ』 「うん」 『また春になったら花を見に来よう』 「うん」 『二人だけのお花見デートだ!』 「あはは。ずーっとデートしようねー」  春が待ち遠しいです。
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