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国王の企み③
ものすごく嫌そうな表情が浮かぶ。
まあ喜ばないどころか迷惑がられるだろうと予想つく位には彼を理解しているつもりだ。装飾品等も却下だ。
金を払えれば一番簡単なんだが、森での生活では使わないそうだしなぁ。
「無欲なのも困り者だ」
「そこがあの方の美点でもいらっしゃいますが……」
「「「はぁー……」」」
「とりあえず、使者と申し込みの件は受けるわけにはいかん。皆お得意の舌先三寸で丸め込んでくれ」
「畏まりました」
「それと新しく領地を分けるとしたら何処が良いか検討しておいてくれ。山脈の近くでな」
「山脈の近くでですか?」
「まあ検討だけで良い。期待はするな」
悟ったであろう大臣達の『まあ頑張ってくださいね』っていうぬるい笑顔にムカついた。
国王がんばれー
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