第1章

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お姉ちゃんがんばる 「ソアラ、じゃあ行ってくるからラスをお願いね。夕飯は作ってあるから温めて食べるのよ?」 「ラス。お姉ちゃんの言うこと聞いていい子にしてるんだぞ」 「はーい」 「お母さん達のご飯は?帰ってから食べるの?」 「そうなるわね。月があの山の上に来る頃には帰れると思うから、適当に食べるわ。あんた達は寝てなさいね」 「「はーい。いってらっしゃーい」」  12歳のソアラちゃんと8歳のラス君、初めて二人だけのお留守番です。両親は朝から遠い山に他の家族と採掘にお出かけ。夜に帰宅予定です。  お父さんは鍛治師。鉱物が少なくなったので、鍛治仲間と採掘に行くことになったのです。
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