第1章

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 目の前には緑の壁。  ミズキは胡椒と言っていたこの植物は、小さな小さな実を潰して口にいれると舌がピリピリする不思議植物。  その不思議植物のすき間に顔を近づけると、白いモフモフの手がにょきっと飛び出してテシテシして引っ込む。  違うところに顔を近づけるとまたにょきっテシテシ、引っ込む。  なんだこれ。面白いぞ。  にょきっテシテシ。にょきっテシテシ。 『何やってんだ、あいつら』黒 『白が真珠に遊んでもらってるんだよ』 「平和だねぇ~」  飽きずにしばらくやってました。  
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