第1章

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ちびっこ脱却計画① 「では、一周目はいつも通りの早さで歩きましょう。二週目は腕を大きく振って早歩きで、3周目はゆっくりと呼吸が落ち着くよう意識して歩きます。良いですね?」 「はい!」  テクテクテクテク。  兵士の訓練場でミレイ君と近衛の騎士が並んで歩きます。  騎士さんはいつもミレイ君の部屋で護衛に当たっている人で、ある時ミレイ君に相談されました。 「ねえ、グレン。体を鍛えるのはどうしたら良い?」 「は、体ですか?目的によって異なりますね」 「来年には僕もお兄さんになるでしょ?だから琥珀と珊瑚に名前で呼んでもらえるようになりたいの。  妹か弟の前でちびっこってよばれるのはやだもん。  だから目標は真珠のアタックでも転ばない様になりたいんだ」
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