第1章

72/105
前へ
/105ページ
次へ
パイを夢見て④  リーディちゃんの家のバターはパイを作るには足りなかったので、代わりにハチミツたっぷりのパンケーキになりました。  それも美味しかったのですが、やっぱりパイが食べたかった様子。年上のお友達に残念だったのーと話していました。  リーディちゃんを妹のように可愛がっている3人娘は自分のお母さんに相談しました。でもみんなの家も似たり寄ったりな台所事情なので、あえなく断念。  やっと諦めたようでした。  パイは大人達にもご馳走です。この話がお母さん達に広まり、どうせならみんなで食べたいね。でも乳に余りはないね、どうするかってなり、結果ミズキにおねだりに行きました。 「はあ、そういうことですか」 「なんとかならんかいねぇ。ミズキの欲しいもんを私らが出すけぇ、人間の国からバター貰ってきてくれん?」  お母さん連合(日によって人数が変わる)とのお茶会でおねだりされたミズキは、ミレイ君の診察の時に報酬はバターでお願いしますと相談。無事にGET!
/105ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3701人が本棚に入れています
本棚に追加