第1章

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パイを夢見て⑤  王様達はなんでバター?せめてもっと価値の高い食料品にしてくれないかなー、せっせと積みたてちゃうぞーと愚痴りながらも50kgほど用意。ついでに酒とハムなんか乗せちゃったりしてました。王都ではバターは結構豊富なんです。  そして畑仕事も一段落した晴れた日。  ミズキの家の石窯で朝からせっせとパイを焼くお母さん連合。  子供達には秘密です。  果物を使った甘いパイ、ハチミツを塗ったリーフパイ、スパイシーなミートパイ等、沢山焼きました。  家の中と周りに充満した甘い匂いに辟易した琥珀珊瑚真珠が逃げ出すくらい。  そして始まったパイ祭り。  きっかけはリーディちゃんのご褒美だったので、一番に食べてもらってからみんなで幸せタイムを満喫しました。    たまにはこんな日もいいよねー。  甘い匂い攻撃で拗ねた黒赤白玉には、ミズキがせっせと家族サービスしてましたという後日談がありました。
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