第1章

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あたちというものがありながら!⑥  やっとご機嫌の直った真珠が、さあ遊びましょーっとミレイ君に飛び付いた。  ミレイ君は嬉しそうに抱き締めてるけど、君、さっき一緒に赤ちゃん抱っこしてたよね。真珠固まってるよ? 「フシャーー!!」  大好きな母についてる気に入らない匂いが、お気に入りの遊び相手(おもちゃ認定されてるかも?)からもしたことにとうとうキレたらしい真珠。  ミズキにしっかり抗議できなかった不満も上乗せしてミレイ君にぶつけたようです。 「うわ!ちょっとまって真珠!痛い痛い!痛いってば!  ごめんってー!うわ待って……わー!」  爪は出さないまでも本気のねこパンチを連打連打!逃げるミレイ君にジャンプしキックし顔面にパンチパンチ! 「ウグルゥ~~」  こけて踞ったミレイ君の首に抱きつき、尻尾バシバシしながら耳を甘噛みされ、寝転がりながら必死にご機嫌をとるミレイ君に、がんばれーとかるーく応援しときました。
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