第1章

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花畑王子の懺悔③  弟の体調がみるみる良くなっていく。  なんて素晴らしい人だ。今日も楽しげな笑い声が病室から聞こえてくる。勉強と少しづつ任されている仕事の手を止め、無理矢理もぎ取った休憩時間を無駄には出来ない。  あの方はいつでも会えるわけではないし、いつもいつも邪魔をする存在もいる。龍は龍同士で番えばいいものを!  まああの方も男性なのだが。未だに信じられないが。そんなもの!さしたる障害にはならん!  人は人同士でないとな!生活も違うし色々とわかりあえるじゃないか。  その、営みも違うしな。いったいどうなさっているのだろう?身分を隠して下町に降りて、そういう商いの者に色々習ったから、私なら満足して頂けるだろう!  だから話しかけようとする度に攻撃体制で威圧するな!流石に怖い!
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