第1章

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好きな子には……② 「あれまぁ、またやっとるわ」 「飽きんねー、あの子達も」 「ロットも素直にならんかね。メリアが気になってしゃーないのに、ちょっかいかけるだけだで」 「最近のメリアは女の子らしくなってきたからねぇ」 「あー、なるほど。お菓子作りや小物作りにはまったみたいで、よく教えてーって家によく来るようになったもんな。  遊び方も変わってきたからロットも寂しくなったかな?」  この間は女の子達とプリン作りました。  あの頃の女の子は成長が早い。体も心も。  男の子はそのスピードについてこれないかもしれないね。そうかー。ロットはメリアが初恋かぁ。 「あー!なにすんのよ、痛い!!」 「似合わないんだからとっちまえよ、こんなもん!」  サイドテールに結んでいたオレンジ色のリボンをロットが無理矢理とって地面に捨てた。  ふんってドヤ顔です。これは駄目だな。  髪をぐちゃぐちゃにされ、リボンを捨てられたメリアちゃんが泣いちゃった。  ロットのお母さんが憤怒っと立ち上がり止めに入ろうとした時、メリアちゃん復活!  ガツン!とロットの顔を殴った。  殴ったのですよ。グーパンで。平手でパチーンでなく、ガツンって。  俺達もびっくり!おぉって小さく声でたわ。
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