第1章

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好きな子には……③ 「お母さんが作ってくれたリボンなのに!あんたなんかだいっきらい!もう話しかけないで!」  殴られてポカーンなロットに言い放って泣きながら奥に走っていった。  その後を女の子達が追いかけていく。  さいってー!とか絶交だー!とか言いながら。  ありゃー。ロットー。  こっちじゃ二人の母親が謝り合戦。  ごめんなぁうちのバカが。いやいやうちのも殴ってるし悪いねーって。  男の子達にも攻められて、でも殴ることないだろーっと反省なし。意地になってるな。  あのグループではメリア達が年長さん。それより上は畑仕事にいってるから、止めてくれる子もいないからこじれちゃったんだろう。  謝ってこいだの嫌だだの言い合ってると後ろからお母さん登場。無言で頭に拳骨入りましたー。  あれは痛い。うずくまってるし。 「ええかげんにしないや。なに女の子の髪ひっつかんで!リボンこんなに汚して!あんたのもんと違うんだで!  メリアのお母さんがあの子に似合うように大事に作ったもんをなんであんたが台無しにしてるん!  あんたがそんなことしていい理由はなんだえ!  男女?どこがだ!そばかすがなんだえ!可愛いやないか!なにが気にくわんだ!  意地悪ばっか言って女の子傷つけて泣かして楽しいか!」  超ド級の雷落ちました。これは仕方ない。  ガミガミ怒られてロットも泣きべそだ。  だってーとかでもーとか言うたんびに雷がドカンドカン落ちる。
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