第1章

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好きな子には……⑥ 「やだったの?」 「いつもみたいにわーわー騒がなくなったし、遊ぶのだって女達と一緒になってさ」 「寂しくなったか」 「なんかおいてけぼりされてるみたいでさ」 「なら追い付かなきゃね。女の子は大人になるのが男の子より早いんだよ。だからロットも周りのお兄ちゃん達を見習って少しずつ大人にならないとね。  でないと他の男の子にメリアちゃんとられちゃうよ?」 「え!やだ!」  焦ってる焦ってる。 「悪いことしたらきちんと謝る。許してくれるまで何度も謝る。カッコ悪くないよ。そのままにしてる方がカッコ悪い。  きちんと謝って、なんであんなことしたか話しておいで。  誉めるときは誉めてあげる男の人は女の子にもてるよー?」 「がんばってくる!」  来たときはしゅーんとしてたのに、意気揚々と帰っていった。健闘を祈る!  数日後、ヘアバンドを着けたメリアちゃんとロットが笑いながらお手伝いをしてたのを見て安心しました。  余談。  ヘアバンドの作り方講習会に駆り出されました。
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