プロローグ

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「お前ら、酷いなぁ」 担任は、笑いながらいうと転校生に自己紹介するように言った。 転校生は、自分の名前を黒板に書いた。 「三日月紫音(みかづきしおん)です!よろしくお願いします」 無表情しか見せないので、変わった人だなと思った。 「それだけか?」 「はい」 「お前、少しは笑えよ。席は、一番後ろの窓際な」 窓際って、私の隣!? 女子は、私を羨ましそうに見つめる。 「隣、よろしくね」 私は、精一杯の笑顔で言った。 「お前なんかと、よろしくなんてしたくないね」 カチン!? イラッとしたが、怒りをこらえた。
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