2人が本棚に入れています
本棚に追加
しかし、痴漢する相手を間違ってるんじゃなかろうか。女性専用車両は隣で女性自体が少ないが、隣に女性がいる。まぁ、うん。女の危機が加害者の間違いで救っていると考えると思えば気が楽になるかな…
尻だけ撫で回すのに飽きたっぽい加害者は今度は上半身も責め始めた。
…耐えろ、耐えるんだ俺ッ!
それでも加害者は愛撫していく。尖りを弄り回す。
って反応するな俺。疼くな下。
上半身の愛撫に集中していた俺は加害者の尻を撫で回していた方の手が前に来ていた事に気付かなかった。
急にくる強い快感。
「…ぁっ」
うわ声漏れた。…周り気付いてないよな…?
既に抱きつかれる様にして嬲られている俺は加害者のされるがままになっていた。シャツは胸までたくし上げられ、ズボンは半開き。上は直に責められ、下は布一枚上から責められる。既に下着はだいぶ塗れている。
「間もなくー、――駅ー。――駅ー。お降りのお客様は…」
急に加害者の手が止まる。
丁寧に俺を身繕いし、手を握って……って、え……?
電車から出させられた。
加害者は俺を連れ回しながら言う。
「だってヤり足りないだろ?君も俺も」
「って、なんで俺を狙ったんだよ!おかしいだろ普通!隣女居たし!」
「え?女はもう飽きたし」
「飽きた、で男襲うなよ!」
「いいじゃん。だって君だいぶいい顔してたよ?」
「知るか。とにかく手を放せ」
「嫌だ。放したら逃げるじゃんよ」
「当たり前だ!これからヤられに行くのについて行く奴いるか!女じゃあるまいし」
「んじゃ、此処で一思いにヤっちゃう?」
「…やめときます…それだったらまだ家の方が…」
「じゃあ、俺の家に行こう。この近くだし」
加害者の家は馬鹿高いマンションの一室。
そこの寝室に俺は投げ出され、組み敷かれ、イかされた。…投げるとか扱い酷いな。
「んで、今日から此処に住みたまえ。柚生君」
やたらとふんぞり返った加害者こと四条孝幸(しじょう たかゆき)さんが俺こと近藤柚生(こんどう ゆずき)に強要した。実際俺は丁度住む場所も帰るお金もなかったので、組み敷かれんのは嫌だが、快く受け入れた。一人暮らししていたお陰で家事するだけの専業主夫の役割で新生活を迎えることとなった。
最初のコメントを投稿しよう!