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忌明けの法要は13日に終わったけど、ほんまの忌明けは15日なんやって。
ばあちゃんの散歩に付き合った。徒歩3分も掛からへんくらいの距離を、ばあちゃんの足で5分くらいかな?
老人車押して歩くのを、後ろをついて歩くだけなんやけど、帰ってから聞きたくもない言葉を聞かされた。
『わしは悪いこと何にもしてないのに、こんなことに(一人で歩くのもままならへん)なってしもた。
こんなことならお母さんみたいに死んだ方がマシや』ってさ。
母親を突然失った孫の身にもなってほしい。
母ちゃんはばあちゃんみたいに死んだ方がマシなんて思ってへんかもしれへんやん。
父ちゃんが仕事の間、ばあちゃんが一人になるからって、ばあちゃんの娘であるおばちゃんの都合が悪いとき、
主人に夜行バス予約してもらって帰ってきてるのに…。
今月なんて1週間おきに行ったり来たりしてるのに…。
なんでこんなこと聞かされなあかんの??
身体のあちこちが痛いから、寝ても起きてもえらい(しんどい)から、こんなんやったら死んだ方がマシやって何回も何回も聞かされた。
そんなに死んだ方がマシなんて言うなら、ばあちゃんの寿命、母ちゃんにあげてよ!!
どんなに声を大にして言いたくても、言ってはいけない。
わかってるからこそ辛い。
こんなこと人に話したら、ばあちゃんに『そんなこと言うたらあかんで』って優しく声かけろって言うやろう。
そんな言葉聞きたいわけじゃない。
聞かされる辛い気持ちをわかってほしいだけ。
何人かの友達に母が亡くなった話を個人的にした。
大概はみんな、大変やったなって言ってくれる。
でも、数人はスルーした。
話を終わらせたり、
その話には触れなかったり。
特別な優しい言葉をかけてほしいわけじゃない。
心がこもってなくてもいい。
ただ、大変やったなぁの一言がほしかっただけやのに。
こんな時、友達ってなんやろうって思ってしまう。
そんなふうに考えてしまう私がおかしいのか?
友達にまで期待するのは間違ってるのか?
私にはわからない。
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