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スマホの時計は夜の9時半を示していました。
本来なら夕方には帰っているはずの母の姿がありません。
どうしたものかと思っていると、母が帰ってきました。
「後ろから当たってきよってん」そう母はばあちゃんに言っていました。
アラームが鳴って、目が覚めました。
二つ目の夢は、滋賀の家、父と母、幼い頃は三人で眠った寝室。
そこに母のタンスがあります。
母は自分の遺品の整理をしていました。
「なんかかわいい服あったらちょうだいや☆」
そう言って、母のタンスを見ていると、ショッキングピンクのシマウマのパジャマの上が出てきました。
「これもらうで?ズボンないの?」
「サイズ調整してたでどこにあるかわからへん。どこや知らんけどあるやろ」
母はそう言いました。
それから、実際に現実で母にもらって着ようと思ってた服が入ってるはずのタンスの引き出しが空っぽでした。
下着はともかく、Tシャツやトレーナーまでゴミ袋に詰めてしまったのか、服がありません。
「ここにあった服は?」
「あぁ、そういや、くれて言うてたな。忘れてほかしてしもたわ」
「どこにあんの?」
「もうゴミ置き場持って行った」
「見てくる!!」
どういう訳か、キャミソールしか着ていなかった私。
早朝の4時にもかかわらず、自分のタンスから適当にトレーナーを出し、身に付け、ゴミ置き場に走りました。
今思えば、早朝の4時に身辺整理をしている母も不思議なんですが、不思議なことに父親が部屋に居ないんですよね。
それに、早朝の4時というのが、実際に母が亡くなっていたとされる時間でもあるんです。
私の中で早朝の4時が大きな意味をしめているのでしょうか…。
実のところ、母の遺品はまだそのまま手付かずなんです。
スマホの解約もまだできてなくて、伯母と連絡を取るときに母のスマホを借りてたんですが、
このところスマホの調子が悪く、インターネットやメールは問題ないのですが、話そうとすると相手の声が聞こえない。
簡単携帯を使ってる伯母は「お金払ってへんで切れてんやろ」って言うんですが、
ネットもメールもできる状態で通話だけができないのは、
母が「ちょと、人のケータイ勝手に使わんといて~~~」って、話せなくしたんじゃないかって(笑)
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