母が亡くなりました

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自殺未遂は母の義父つまり、私のじいちゃんが亡くなったために無理を言って退院させてもらった時に、たった一人で留守番していた母が起こしたことでした。 元気になった母に、私は冗談も含めて母に『じいちゃんに追い返されたんですか?』って聞いたら、母も『はあ。追い返されましたわ。もう懲りたからしませんわ』なんて言ってました。 だから今回のことも、いつか笑い話になると信じる反面、母のお葬式を想像すると、周りの目も気にすることなく、泣きじゃくってしまいました。 一番近くのJRの駅まで迎に来てくれた、電話をくれた従兄弟の弟は何も言わず、ご飯を食べてないというとコンビニに寄り、しっかり食っとけと声をかけてくれました。 まだその時点では、私が行ったことのない病院に運ばれていたので、そこに行くものと思っていました。 また母ちゃんあの時みたいに人口呼吸器に繋がれて、オムツあてられてるんかな。 もしもの時は、その場に立ち会いたくないな。できることなら今すぐにでも仙台に帰りたいと、滋賀に向かう道すがらずっと思っていました。 私は途中で、病院ではなく自宅に向かっていることに気付きました。 でも、そのことを従兄弟に尋ねる勇気はありませんでした。 従兄弟の車を降りて、自宅に着いたとき、『あぁ、あかんかったんやな』って悟りました。 従兄弟が車を止めて戻ってくるまで待っていようかとも思いましたが、勇気を振り絞り玄関へ。 家ではもう、親戚が集まり、枕経があげられていました。 お経が終わり、親戚の人に促され、母に会いました。 母はまるで寝ているようでした。 主人は従兄弟から、私よりも先に母がなくなっていたことを知らされていました。 仕事の引継ぎを終え、主人が滋賀に着いたのは深夜近く。そのため彼は滋賀の大学院に通う弟のところに泊まりました。 うちには92歳になる父の母、つまりばあちゃんがいます。 母が救急車で運ばれたあと、ばあちゃんの娘であるおばちゃんたち二人が動いてくれて、しばらくの間ばあちゃんは入院という形で預かってもらうことになったそうです。
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