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午後8時半。
女子教師寮517号室。
サネル「ただいまぁ…」
重いため息を吐きながら高等部2年紫組担任、サネル・ワイズダムが帰宅する。
泉子「あ、おかえりなさい。……どうしたの?」
同室の女子寮管理人、矢畑泉子が玄関口に迎えに出て怪訝な顔をした。
それに対して。
サネル「あぅぅ…定期テストの問題考えてたの…」
げんなりしたサネルが答える。
泉子「あぁ…もうそんな時期だね…お疲れ様。今簡単なものだけど何か作るから待っててね。」
サネル「うん…あ、ありがとう。」
苦笑した泉子に言われたサネルは靴を脱ぎ、洗面所に向かった――
サネル「いただきます!!」
泉子「はい、どうぞ。」
食事もとらずに問題を作っていたらしきサネルは勢いよく食べ始める。
15分後。
サネル「……ふぅ。あぁ美味しかった、ごちそうさま。」
ぱちん、と掌を打ち鳴らしたサネルが言い、
泉子「野菜炒めとご飯だけだけどね。お粗末様でした。」
泉子がそれに返す。
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