第1章

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「おい、ついたぞ。…って亜衣寝てんの!?」 んー、うるさいなぁ。なによ朝から。 「亜衣!!!!起きろよ!」 ん…。 「おい、亜衣。」 「んー。…って学校?!」 「そうだよ!バカ亜衣。早く行くぞ。」 はぁ。またバカって言われた。 私は翔にバカと言われなかった日がない。 もー、なんなのよ! せっかくの高校生活1日目。 いつもと変わらない平凡な1日からのスタート。 「もうちょっと、夢の王子様☆とかあってもいいんじゃないの…。」 「なんか言ったか?バカ。」 「い、いや、なんでもない。」 私たちは急いで校舎へと向かった。 私はこの時はまだなにも知らなかった。 待ち望んでいた出会いがすぐそこにあることを。
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