プロローグ

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が、その瞬間化け物がすかさず太い右腕で攻撃を繰り出す! 「危ないっ!」 俺はとっさに彼女を抱き抱え、手に持っていた刀で攻撃を受け止めた。 (…!?) (軽い、どうなってるんだ?) さっきまで、両手でやっと受け止めていた攻撃を意図も簡単に片手で防げてしまった。さらによく見ると、刀が刀らしくしっかりと原型を維持しているのに気付く。 「これは、どういう…」 「いいからアイツを倒して!」 浮き上がってきた疑問を解消しようとした矢先、彼女の言葉が覆い被さった。 (なんでもいい、今はコイツをなんとかできれば) 俺は渾身の力を振り絞って刀を振り切った! 刀は化け物の身体をスッと切り裂くーー。 「グアアァァァァァァァッ…!!!」 化け物は断末魔な叫び声を上げて姿を消滅させた。
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