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第四章 孤立
扉の向こうでは色んな人たちが楽しそうにスポーツをしています
バスケ、サッカー、剣道、水泳
スポーツ場のようです
スポーツ場の住人はせっせと身体を動かし鍛錬を積んでいます
夢はそんな人たちの姿に憧れました
夢は住人に言いました
「なかまにいれて!」
透き通ったその声は耳に入りやすく住人はすぐに振り返り、嫌そうに顔を歪めました
何故なら夢は運動がとても苦手そうな筋肉の殆どついていない姿なのです
そんな夢をチームに入れれば負けてしまうでしょう
夢はそれも分かってしまい悲しくて悲しくて仕方ありません
だからまた何とかしようと思います
目をそっと閉じて、イメージします
少し自信の篭った目を開くと手にはテニスラケットが握られていました
夢はラケットと共にテニスコートに立ちます
住人の1人が相手をしてくれました
夢は勝ちました
それから夢は何度も試合をしました
何度も勝ち続け、最後には誰も相手が出来なくなりました
夢はまたひとりぼっちです
それが悔しくて夢はラケットを投げ捨て走り出しました
ボールの入った籠をひっくり返しても見向けもせず走りました
走り続ければ赤い扉が見えました
赤い扉にはハートが彫られていました
夢は訳も分からず重たい扉をこじ開けました
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