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木の枝から下ろされたショウの亡骸は、空き家へと連れ帰り拓けた土地の片隅に埋められた。
すっかり日も落ちた頃、簡易的な墓の前にしゃがみ込むケイスケの姿を目にしたツカサは、背後から歩み寄る。
「これ、返すよ」
そう言って渡したのは、以前社で彼が目の前に置いた折り畳み式のナイフ。彼は横目でちらと見やり、口の端を緩ませそれを受け取る。
ツカサはケイスケの隣で同様に腰を下ろし、それとなく話を切り出す。
「あんなことがあって、みんなびびってる。俺だって……」
そこまで言いかけてツカサは、先刻彼の連れであるショウが木の枝から吊るされた光景を思い出し、言葉を溜飲した。
「そろそろ、本当のことを話したらどうだ?」
ツカサの言葉に、ケイスケは「ばれてたのか」と俯き苦笑する。
「当たり前だ。――で、何を隠してる?」
両足を切り取られ、腹を裂かれた彼の死に様は尋常ではなかった。
ただ彼らの言動から、少なくとも自分たちよりは何かを知っているのではないかと践んだのだ。
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