1人が本棚に入れています
本棚に追加
目の前には巨大な魔導エネルギーの塊が表れる。
横へ回避するには時間が足りない。ならば防ぐしかない。
ネクロは意識を全て集中して、自分を覆う土の箱を作った。
でも、そんな箱程度では魔導弾は防げない。
土の箱は僅かな時間は耐えたものの、直ぐに粉砕され消えていった。
マムシ「ネクロがやられたのか」
余りに瞬殺。マムシは助けに入る間さえなかった。
ジェラルド「これで後一人ですね」
死刑宣告に等しい声がマムシの耳に届く。
マムシ「くっ」
やけくそになったか。マムシはジェラルドに突撃する。
ジェラルドは冷静に銃を撃つ。
魔導エネルギーの塊がマムシを襲う。
今度こそ避けられない。誰もがそう思った時、魔導エネルギーが静止した。
マムシ「とまった…」
更に魔導エネルギーはジェラルドの方へと向かっていく。
ジェラルド「いったい何を」
驚くジェラルドだが、もう一度魔導銃を撃つ。
二つの魔導エネルギーが衝突し爆発する。
速さの影響か、完全に相殺とはいかずマムシの方に爆風が飛ぶ。
マムシ「うっ」
ネクロ「完全には相殺できないか」
マムシ「何っ、生きていたのか!?」
ネクロ「地面のなかに逃げていたんだよ。しかし、全く役に立たないね君は。もう死んだ方がいいんじゃないかい」
マムシ「やっぱ癪に障るな」
ジェラルド「殺せてなかったとは」
ネクロ「無闇に向かっても倒せない。僕がサポートするからきちんとやってくれ」
言ってネクロは宙に浮く。地上にいるより殺されにくいということだろう。
マムシ「まぁ任せとけとは言えないが、やるだけやってみるさ」
ジェラルド「先に念力使いを倒したい所ですが、空へ逃げられるとやりずらいですね」
マムシ「だろうな。取り敢えず、お前の相手は俺だ」
ジェラルド「そうですね。まずは貴方を殺しますか」
最初のコメントを投稿しよう!