第21試合 無差別戦

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目の前には巨大な魔導エネルギーの塊が表れる。 横へ回避するには時間が足りない。ならば防ぐしかない。 ネクロは意識を全て集中して、自分を覆う土の箱を作った。 でも、そんな箱程度では魔導弾は防げない。 土の箱は僅かな時間は耐えたものの、直ぐに粉砕され消えていった。 マムシ「ネクロがやられたのか」 余りに瞬殺。マムシは助けに入る間さえなかった。 ジェラルド「これで後一人ですね」 死刑宣告に等しい声がマムシの耳に届く。 マムシ「くっ」 やけくそになったか。マムシはジェラルドに突撃する。 ジェラルドは冷静に銃を撃つ。 魔導エネルギーの塊がマムシを襲う。 今度こそ避けられない。誰もがそう思った時、魔導エネルギーが静止した。 マムシ「とまった…」 更に魔導エネルギーはジェラルドの方へと向かっていく。 ジェラルド「いったい何を」 驚くジェラルドだが、もう一度魔導銃を撃つ。 二つの魔導エネルギーが衝突し爆発する。 速さの影響か、完全に相殺とはいかずマムシの方に爆風が飛ぶ。 マムシ「うっ」 ネクロ「完全には相殺できないか」 マムシ「何っ、生きていたのか!?」 ネクロ「地面のなかに逃げていたんだよ。しかし、全く役に立たないね君は。もう死んだ方がいいんじゃないかい」 マムシ「やっぱ癪に障るな」 ジェラルド「殺せてなかったとは」 ネクロ「無闇に向かっても倒せない。僕がサポートするからきちんとやってくれ」 言ってネクロは宙に浮く。地上にいるより殺されにくいということだろう。 マムシ「まぁ任せとけとは言えないが、やるだけやってみるさ」 ジェラルド「先に念力使いを倒したい所ですが、空へ逃げられるとやりずらいですね」 マムシ「だろうな。取り敢えず、お前の相手は俺だ」 ジェラルド「そうですね。まずは貴方を殺しますか」
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