第21試合 無差別戦

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マムシ「やったのか?」 地上に降りてきたネクロに向かってマムシが聞く。 ネクロ「いやまだだね。今は動きを封じたに過ぎない。ここから僕の全サイコキネシスを使って殺す」 言ってネクロは直径15メートル程の岩を持ち上げ、ジェラルドの上空へと運ぶ。 ネクロ「これで止めだ。今、絶望は希望へと変わる。メテオストーン」 そして、岩をジェラルドへと衝突させる。 とその時、石によって動きを封じられていたジェラルドが動き出す。 巨大な岩が迫る中、ジェラルドは銃を上ではなくネクロの方へ向ける。 それは捨て身の一発。ただ、それゆえ意表をつけた。 ネクロ「何っ」 岩のコントロールに集中していたネクロは、咄嗟に対処することが出来ない。 そして、それはマムシも同様だった。油断していた体は瞬時には動かない。 結果、魔導弾によって二人が掻き消されるの同時に巨大な岩がジェラルドに衝突する。 だが相討ちとは行かなかった。 暫くして、傷だらけのジェラルドが岩を魔導弾で破壊して出てきたのである。 MC「勝者 ジェラルド」 ユニス「あーくそ。今ので死ななかったのか」 ハンナワルド「でもジェラルドにかなりのダメージを与えれたのは大きいな」 ユニス「ああ、やっぱ三対一になっただけでも大きいわ。これからも無差別戦には期待大だな」 シーザー「最後の時、攻撃していたネクロは兎も角。マムシは避けれたはずだ」 J「確かに避けられないものではなかった。だが、奴は完全に気を抜いていた。勝ってもいないのにな」 シーザー「その油断さえなければ勝てたかも知れないのに」 希望達が驚異の盛り上がりを見せる中、待機場所に戻ってきたジェラルドにテスラが声をかける。 テスラ「あのレベルの相手に三体一とは言えど苦戦しすぎじゃないですか。かつて鬼神と呼ばれたかつての貴方はどこへいったのか」 ジェラルド「私はもう鬼神ではないですよ。今の私は魔王近衛兵長。ですが、些か油断しすぎていたのは否めませんね」 テスラ「私は次に脱落するのは貴方な気がしてきましたよ」 ジェラルド「ご冗談を。と言いたいところですが、この体では言えませんね。私は少し休みます。出番が来たら教えてください」 テスラ「分かりましたよ」
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