第一章
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それは、下校時に起こったのだった。 「あ、友美、今日部活だから一緒に帰れない!!ごめん!!」 智也はテニス部に所属していて、大抵は一緒に帰れない。仲の良い友達があまり多くない私は、必然的に一人で帰ることになってしまう。 この日は、夏休み前最終日だったということもあって、早めに予定が進んだようで、いつもよりも二時間くらい早い時間だった。 せっかくだから、図書室で智也を待っていることにした。
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