明治時代にタイムスリップ

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私の名前は泉鏡花。そう偉大な(?)あの明治の泉鏡花と同じ名前なのだ。 最初はすごく興味なくてそんな人すら知らなかった。でも高校の授業でチラチラ泉鏡花の名前が出てきたので今ではとても嬉しく思っている。 ところでここはいったい何処なんでしょうか? 私は普通にバスケ部の帰り道、寄り道してお祭りの焼きトウモロコシを食べながら歩いてたら変なマジシャンにここまで連れて行かれて…気づいたらどこかの会場。 パーティーのようだ。しかし………… 「時代が古いのかな…?和服が多いし……それに…」 食べ物もそうだが、露出の激しいドレスではなく、あまり露出していないドレスを着ている女性、その中に制服姿の私。 (違和感あり過ぎだよ…) 私がそんな風にショックを受けていると後ろから話しかけられた。 「おい」 「あ、はいっ」 振り返るとそこには警察官のような服を着た人が立っていた。腰まである長い髪に前髪は真ん中分けしてキリリとした切れ長な目。 あからさまに怒っているような顔………。 「なんだその格好は…。ここをどこだと思っている?」 「どこもなにも…気がついたらここにいて……」 「なにを意味の分からないことを言っている?だいたいここは森鴎外様の誕生会の会場だ。ここでその服装はおかしいだろう?」 (制服にタイツが……?たしかに誕生会だとおかしいのかも知れないね………) 警察官(?)は私の右手を掴むと乱暴に引っ張った。 「えっ!?あ、あの…っ」 「不法侵入の疑いで現行犯逮捕する」 「え!?い、意味が分からないです!!さっき言いましたよね?気がついたらここにいたって………!!」 「知らん。違法を見つけたのだから連行するのが警察仕事だ」 (あ、やっぱり警察官なんだ……じゃ、なくて!!) 私が焦っているとそこには私と同じぐらいの歳の男の子が前に立った。
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