5人が本棚に入れています
本棚に追加
。・゜…・・・
゜。。.゜・*…
どれくらい
時が止まっていた…のだろう
「……あの……」
一弥の宝物からわずかに溢れた
消えそうな音色
私は途端
現実に引きずり戻された
『あっ…ご…ごめんなさい…』
ピタリと貼りついた唇を慌てて引き剥がした私の瞳は
目の前に座る一弥の宝物を
真っ直ぐ捕らえたまま
瞬きを忘れている
えっ?
次の瞬間
私の脳裏にべったりと
こびりついて離れない一弥の笑顔がたった今、
私の目の前に座る彼女の横に寄り添っていた
ほらっ
やっぱり貴方は幻覚だって
宝物の傍から離れない
さっきの彼女の言葉なんて
一瞬で消え去り
私は又もや
・・mijime・・と寄り添う
最初のコメントを投稿しよう!