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その声に顔を上げる女
白銀の髪に透き通るほどの白い肌。
そして──。
赤い瞳。
眉間に手を当て慌てて首を降る。
「……?」
目の前には小首をかしげて不思議そうな顔をしている普通の娘。赤毛に近い茶色の髪に同じ色の瞳。
「どうかなさいました?」
「えっ! いや、少し酔いが回ってたようです」
面目なさそうな顔で苦笑すると、クフフと笑う。
「どうぞ」
そう言われて、エクシブはそそくさと席に座った。
小柄で自分の身よりあきらかに大きいローブを被るが、少しながら見える顔は少し釣り上がりながらも、ころころとよく動く大きな瞳。それと可愛らしく覗く小さな八重歯の口元が特徴的な、なかなかの器量良し。年の頃は二十より下だろう。女性というより少女といった感じだ。
「この島には、どのようなご用件で?」
「例の木の採取を頼まれてましてね」
すると、予想通りの答えだったらしく嬉しそうに笑う。
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