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「そうだね終わりにしよっか!」
「やったっ!・・・あ、桃花さん良かったら夕食食べていきません?2人共まだ帰ってこないし1人で食べるのつまんないんです~」
「うんいいよ?遅くなるって連絡入れとくね」
「じゃあ実加子さんと準備してくる~っ」
『実加子さん』というのはお手伝いさんの名前らしい。
咲良がキッチンの方へ行くと、桃花は携帯を取り出し雅美にメールをした。
帰りが遅くなる時は雅美が迎えに来てくれる事になっている。
基さんは大学生だからわかるけど・・・
部活入ってないのにこんな時間まで成宮何処に行ってるのかしら?
そんな事を考えながら咲良の部屋をぼんやり眺めていると
目の前の咲良の机にある数冊の本と一緒に並べているアルバムが目に入った。
・・・もしかして
成宮の写真とかも入ってる!?
桃花の好奇心が沸々とわき上がってきて、ドキドキしながら1冊手に取るとそうっと中を開いた。
「・・・あ」
咲良ちゃん小さいっカワイイっ!
幼稚園の時の写真だ~
一緒に写ってる人がご両親かな?2人とも素敵~
パラパラとページをめくっていくと3人で写った写真があった。
おおっ!?
小さい成宮と基さんっ!!
基さんはニッコリ笑顔だけど成宮は不愛想な感じだな・・・
思わずププッと小さく桃花は吹き出した。
隣の写真は・・・家族写真かな?
写真館で撮ったような写真だ。
「あれ・・・でも・・・」
これって・・・さっきの人と違う・・・?
「桃花さん~準備できたからこっち来て~」
「あ!!・・・うんっ分かった~!!」
咲良の声にびくっと驚いた桃花は立ち上がると慌ててアルバムを元の場所に戻した。
・・・もしかして・・・私、見てはいけないモノを見てしまった?
成宮と咲良ちゃん、基さん、お母さん・・・の隣に写っていた男の人・・・
最初の人と別人だった・・・
それに・・・写真が1枚抜かれてる所あったけど・・・気になる
あそこにあったはずの写真って・・・?
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